かぜ・そら・とりのブログ

気ままに、のんびり。

あ。そうか。

夫くんとバスを降りて夜空を見上げた。よく晴れた冬の星空。オリオン座をはじめ、白く輝く星々がくっきりと見えた。
「すごいよね。あの星の光って何百年も前に発せられたなんて信じられないよね!」。夫くんも「ほんとだね」と改めて夜空を見やって呟いた。「太陽も誰かから見るとあんなふうに見えとるんやね」。

あ。そうか。考えたこと、なかったなあ。

何光年も向こうの宇宙のどこか。誰かが夜空を見上げたその先に太陽という恒星が小さな点となって白く輝いているんだね。

そこから私たちの惑星は見えないだろうけど、その小さな光の点の周りを回りながら、ほんの僅かな時間だけヒトという形で化学反応やっているのが私たち。


ちなみに、天空のオリオンさんの右肩にあたるベテルギウスの光は1400年頃つまり室町時代あたりの光なのだそうだ。肉眼で見える天体には250万光年離れたものもあるらしい。250万年前に発せられた光?!気が遠くなりそうだ。

 

このとき、オリオン座は低い位置にあった。「冬の星座はだんだん見えなくなっていくね」と私が言うと、「裏側に入っていくね」と夫くん。「え?」「だから夏は昼間に出てるはずだよ」。

あ。そうか。

昼間も空に星は出ているんだ。青空の向こう側は宇宙だったね。

 

同じ夜空を見ていても、夫くんが思っていることって「あ。そうか」と、いちいち、ちょっと面白い。

 

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