かぜ・そら・とりのブログ

気ままに、のんびり。

ソーセージ製造機のおはなし

B・ラッセルの「幸福論」(角川ソフィア文庫)を読んだ。 何と読みづらい本(翻訳が?)であるか!「私はかつて、その幼少時代に両脚の使用をうしなってしまった一人の男を知っている。」は「両足が不自由になってしまった一人の男」でいいと思うが。 と、いう…

目玉の裏側?

ソファーに転がって文庫本「去年ルノアールで 完全版」(せきしろ著)を読んでいた。あまりに可笑しくて、あはあはあは・・と何度も声をあげて笑っていたら、背後の食卓で様子を見ていた夫が言った。 「なに?目玉の裏側でも見えた?」 遠慮なく一人でアハアハ…

海獣、プラスチック、そしてトング

「海獣学者、クジラを解剖する。」(田島木綿子 著)を読んだ。海獣というのは、クジラ、イルカ、アザラシ、ジュゴン、マナティなど海にすむ哺乳類の総称だ。かれらは進化の過程で海から陸上生活をするようになったのに、また海へ戻っていったそうな。私たちと…

AIは聞き耳をたてる(HAL 9000のインパクト)

先日、SF映画「2001年宇宙の旅」を観たことを書いた。人工知能のHAL 9000が、ジッと無言で人間を観察して、自分で判断し、行動を起こす場面がとても不気味で怖かった。 HAL 9000は通常、役に立つしユーモアさえ持ち合わせたような頼りになるやつだ。しかし、…

「数学する身体」を読んだ。

「数学する人生」の著者、岡潔と並んで編者として名前が載っていた森田真生の著書「数学する身体」も読んでみた。大雨続きの連休の思い出に、数学シリーズ。といっても数式などはほとんど出てこないので私でも(わからないなりにも)読み進めることができた…

「数学する人生」を読んだ。

本は読んでいる時の楽しさだけではなくて、その本との出会いや、どこかで本同士が、あれあれっ?とリンクしていくのが面白いなあと思う。 オリンピックに触発されて、2008年ごろ1度読んだはずの「日本人と情緒」(岡潔著)を再読し、これほどまでに「情緒」の…

実は内向型だった

いつも快活、リアクションも大きく元気いっぱい、初めての人とでもよくしゃべる、わいわいと賑やかな場で大きな声で笑っている、というのが一般的な私のイメージなんじゃないかなと思う。自他ともに認める「外向的なひと」といったところ。 この1年、コロナ…

ファサードを飾らない。

ちょっと前に「世界史の針が巻き戻るとき」(マルクス・ガブリエル著)を読んだ。そして私は「ファサードを飾らず生きていこう」と思った。 著者は、ニューヨーカーのことを「住みにくくても、他の人からすごいと思われればいいと言って、(人生そのものでは…