かぜ・そら・とりのブログ

気ままに、のんびり。

60歳になった。

この5月、60歳の私になった。
誕生日には夫くんと会社をお休みして、郊外の海辺のオーベルジュに車で出かけた。夫くんからのお祝いランチと花束(真っ赤!)のプレゼントに興奮し感謝・感激した。LINEなどで友人たちからもお祝いのメッセージをいただいた。

 

まさにHappyなBirthdayだったが「60歳になる日」に構えすぎていたきらいがあったせいか、その日は平和で楽しい“普通の”1日だった。今日から中学生とか、今日は結婚式とかいう節目とは違うんだな。私の外部環境的には私が昨日は59歳で今日から60歳だなんてわからないし、バス代が大人料金になるとか、名字が変わるとかそんな変化もないし。

 

と、思っていたら夫くんから「50代はどうでしたか」と聞かれて、へっ?と言葉に詰まった。構えていたワリにはまるで内面的な節目を形成できていないことに気づいた。50代かあ。

 

50歳になった年の2012年は東日本大震災の翌年で、終盤にはコロナ禍、最後にロシアのウクライナ侵攻。深刻な出来事とそれによるパラダイム・シフトが相次いだ。身の回りのキーワードは働き方改革SDGsカーボンニュートラル、SX、DX・・・と新しい課題や価値観に揉まれた。個人的には初めての出向、その後復職。初めての在宅勤務でテレワーク。そんな中、長い会社生活で当たり前のように見栄や強がりにまみれていた私の一時代は終わっていった。


プライベートのトピックスは、“趣味探し”の中で無謀にも夫くんと一緒に音楽を始めたこと。久しく途絶えていた学生時代の友人との交流が思わぬことから再開したこと(LINEやSNSのおかげ)。これまで全く知らなかった世界の人たち、ずっと昔からの友人たちは、これからますます大切な存在になるんだろうなあ。
悲しいこともあった。義理の妹、親しい友人との早すぎる別れも50代だった。

 

行く先も決めきれないまま、小舟で急流に流されてきた感あり。流れに任せて、ただふなべりに掴まっていた10年間だったかも。小舟に夫くんも一緒に乗っていてくれたことが嬉しい。飛ぶように過ぎていく景色をそれなりに楽めたように思う。

 

さて60代。”会社員”は長くてもあと2年足らず。そのあとは・・・風に吹かれ、空を眺め、鳥たちを愛でる。読んだり、書いたり、学んだり。夫くんとの暮らしが健康で穏やかである以外、何を望むでもなく、何があるわけでもないが、新しい10年はなんだかとても楽しみではある。

私たちも、私たちが乗っている小舟も老朽化していくが、急流下りを終えた先、流れの穏やかな大きな川をゆっくりと下って行きたい、と思う。

 

ブログのプロフィール、書き換えなくては。

 

 

kazesoratori.hatenablog.com

 

kazesoratori.hatenablog.com

 

kazesoratori.hatenablog.com