かぜ・そら・とりのブログ

気ままに、のんびり。

旅の途上

会社でよく雑談相手になってくれている女子にいわれた。「多趣味ですね。」「へ???」「なんかいろんなことやってますよね。」そう言われてみると・・・。決して多趣味ではないけれど・・・。 数年前のもうすぐ定年という頃、「無趣味」に焦りを覚えていた…

復活の日

3月31日、夫くんとふたり、4月からスポーツジムの月契約を復活する手続きをした。 以前は月会員で、会社帰りに週に2-3回(夫くんは多い時にはほぼ毎日)、主にプールで水中ウオーキングやクロールもどきをやってお風呂に入って帰っていた。コロナ禍の時に都度…

身辺整理

会社のOutlookで明日3月29日の午後に3時間ばかり「身辺整理」と予定を入れていたら、職場の若者が怪訝そうにきいてきた。Sくん「これってどういうことですか?」Tくん「ぼくもきこうと思ってました!」 「え?期末のお片付けだよ。要らない書類で机の周りが…

子どもが好きか?

子どもが好きか?と問われたらなんと答えようか。幸いにも(?)そう私に問うてくる人はいないが。 Mちゃん(約60歳)はボランティアで子どもたちのためのフエルト人形を作ったり音楽を通して子どもたちと触れ合っている。「あたし、子どもがだぁ〜い好きだから…

3本の樫の木

子どものころ庭にあった一本の木のことにふれた話を読んで、実家のことを思い出した。 小さな平屋、僅かばかりの芝生と植栽の庭。南のへりに背の高い樫の木が3本。真ん中が私の木、右側が上の弟の、左側は下の弟の。植っている木を勝手に姉弟でこれが自分の…

あ。そうか。

夫くんとバスを降りて夜空を見上げた。よく晴れた冬の星空。オリオン座をはじめ、白く輝く星々がくっきりと見えた。「すごいよね。あの星の光って何百年も前に発せられたなんて信じられないよね!」。夫くんも「ほんとだね」と改めて夜空を見やって呟いた。…

彼女は怒っていた。

高校の同級生3人とランチした。Mちゃんが、ねえねえ愚痴なんだけど聞いてくれる?と語り始めた。Mちゃんは怒っていた。Mちゃんは50代後半から卓球を始めた。始めたての頃に出たダブルスの試合で、負けた後にペアを組んだ人に「Mさんの方がミスが多かったね」…

プラスマイナスゼロ

寒い夜、工事現場の横を通りかかった。水道管の工事だろうか。重機もあったが、灯りに照らされた窪みで懸命にスコップを振るっている人を見た。その姿が尊くてありがたくて、きゅんとなった。あの人は幸せでいるだろうか。 家に帰って、ふと夫くんに問いかけ…

祈ること、縋ること

昔の記憶だからあやふやだけど、外国に入国する時に氏名とか書く紙(今もあるのかしら?)に宗教という項目があったように思う。海外では「無宗教」はブキミな人とおもわれるので「Buddhist(仏教徒)」と書くのが無難、と何かで読んで、無宗教と無神論との違い…

終点の町

電車に揺られつつ、ドアの上部に貼られている路線図を目で追いながら「おや」と思った。私って、終点にばかり住んでいるなあと。 実家は、JRの本線の終点がある市内にあった。JRの終点では線路が一旦くにゃりと持ち上がってそこで切れている。もうその先に線…

白い線が入った学生帽をみた

懐かしいものを見た。 出張のため、そう頻繁には利用しない駅で乗り換えの電車を待っていたとき、目に入った画像が直接、脳の“思い出コーナー”に刺さった。 3本の白い線が入った学生帽。いったい何年ぶりに見るだろう。詰襟学生服の高校生は何人も電車から吐…

寒い朝、バス停に45分間立っていたこと

この感情はナンなのか、怒りなのか、なぜ怒りを感じるのか。逆に、このソワソワした胸の高鳴りはナンだろう、いったいなぜ浮かれているのか、何に価値を感じているのだろう。などと、自分の感情の出所や理由が気になってしょうがない時がある。 その朝は気温…

夕日と頬のゆるみ

昨日久しぶりにブログをしたため、「公開」のボタンをクリックしようとしたところで、ソレに気づいた。 「☆₊AI」?・・・クリックしてみた。びっくりした。 私が4か月以上ブログをお休みしている間に「AIタイトルアシスト」なる機能が実装されておった(それ…

節分に、2024年の投稿1回目。

あれれ? 夏の名残り、秋の深まり、暮れ行く1年、新年の大災害と事故のニュース、そして、ちらほらと梅の花・・・。気づけば明日は立春である。 昨年2023年は10回しかブログを投稿しなかった。前回が9月で、今年はこれが1回目。・・・まあ、いいか。自分に…

”後期中年者”のモラトリアムな今

Blogを長らくご無沙汰してしまった。なにしろ時間が飛ぶように過ぎていく。幸いなことに、ヒマで時間が過ぎたワケではなく、意外と忙しい日々だった。 昨日は敬老の日。「高齢者」の定義はいろいろあるらしいが内閣府のコラムによると65歳越したあたりのよう…

嘱託1年生

はてさて、嘱託社員になってから早1ヶ月が過ぎようとしている。会社としても歴史ある制度ではないためか、明確な「使い方マニュアル」「評価マニュアル」があるんだかないんだかよくわからないが、今のところ本人としては案外気楽で気に入っている。 嘱託3年…

1年遅れでシン・ウルトラマンのこと

AmazonのPrime Videoで目について、観てしまった。なんだか心に刺さって、あの場面だけ、何度も何度も何度も繰り返し観ている。 銀色の巨人が突然空から降り立ち、カイジュウにスペシウム光線を浴びせる場面。細い脚、薄い筋肉を纏ってはいるも痩せた身体。…

やあ、いとしいひと

朝のバス。いつものように一番後ろの窓際の席に座って御多分に洩れずスマホを取り出し、ブログを読んだり、下書きしてみたり。 横の若者はアニメの女の子動画に見入っている。前の席の中年の男性は窓の外の景色を眺め、その横の明るいブラウンのロングヘアー…

定年退職〜!

本日2023年3月31日、定年退職した。1985年4月1日に入社して、あっという間の38年間だった!! 夕方、ちょっとしたセレモニーのあと、部のみなさんからいただいた大きな花束を抱えて会社をでると「『定年退職』したぞおぉ!みんな、ありがとぉー!」と声高ら…

一番古い記憶

お題「人生で一番古い記憶」 1番古い記憶ってきっとこれだ、と思っているものがある。それは幼稚園の入園試験。昭和42年、6歳になる前の寒い時期だったと思う。その幼稚園は子供の足で家から歩いて20分くらいのところにある小さなカトリック教会の1階。試験…

戸籍から見えたご先祖さま

昨年12月、父が亡くなった。まさにロウソクが燃え尽きるような静かな静かな最後だった。亡くなった後、主にお金関係の処理で戸籍を取り寄せたたりなんだりと暫くは母と弟くん(長男)で忙しそうだった。家も車も株券も特段の貯金もない一人の老人が亡くなっ…

偶然とか必然とか

この頃読んだ本でやけに、偶然とか必然とか目についた。 セオは宇宙生物学者として、地球外の生命の可能性を研究している。地球と別の条件下でも、生命の誕生が「再現」できることを確かめようとしている。生前の妻に、そんな研究の動機を問われたとき、セオ…

昭和も遠くなりにけり

先日、夫くんがYouTubeの歴史探訪的チャンネルを見ながらぽつりと言った。「昭和って、もう“100年前”なんだね・・・」えええ?!・・・昭和元年は1925年。なるほど、約100年前かあ。 「100年前」といえば私にとっては「明治時代」だ。ちょんまげを切ってザン…

3月なのである。

長らくブログをご無沙汰してしまった・・・。季節は流れ、早3月なのである。 昨年5月に60歳になる直前は、「ロクジューだよ!還暦だよ!」と自分的に大騒ぎした感があった。ところが、ひとたびなってしまうと、敷居を越して一区切りついたことにすっかり落ち…

「三種の神器」

思えば、2005年ごろから腰と連動して股関節が痛い。特に右脚。ハイヒールや長時間足を組んでパソコンに向かっていたのが良くなかったのだと思う。あまりに痛い時は整形外科に行ったこともあるが、日頃はストレッチとプールでのウオーキングなどで長年どうに…

60歳になった。

この5月、60歳の私になった。誕生日には夫くんと会社をお休みして、郊外の海辺のオーベルジュに車で出かけた。夫くんからのお祝いランチと花束(真っ赤!)のプレゼントに興奮し感謝・感激した。LINEなどで友人たちからもお祝いのメッセージをいただいた。 ま…

査定よ、さらば。I'm free!

先週、会社の同じ部門のセンパイとチャットしていて、イイこと(?)を聞いた。センパイは2つ年上で、定年退職後そのまま嘱託社員になって現在2年目。つい会社や上司の愚痴に話が及び「こんなこと言ったら査定に響くのかしら〜」と冗談半分(本気も半分)で書い…

月のウサギさん、無人島の夫くん

ときどき、お散歩の途中で車道の真ん中を這うカタツムリを見つけては葉っぱの上に移動させたり、メダカ鉢に浮いてじたばたしているカナブンを拾い上げたりすると、それを見ていた夫くんは必ずこう言う。「あとで、お礼に私を焼いて食べてください、ってたく…

晴れた日にはケーキを焼いて

自宅の屋根には太陽光発電所が乗っている。10数年前に設置した頃、余剰電力の買取価格は48円/kWh。「昼間に発電した電力を極力売って、夜22:00から翌朝8:00までの安い電力を使う」というのが「お得」とされた。 我が家では電気代が高い8:00から22:00までを「…

命のロウソク

両親はここから車で45分程のところの賃貸マンションに2人で住んでいる。母は85歳、ぴんぴんしている。父は”よぼよぼ”ながらも昨年11月にめでたく米寿(88歳)を迎えた。 父は昔から不器用で温厚、家庭で見ている限り野心や功名心はなく、仕事も趣味も人づきあ…