かぜ・そら・とりのブログ

気ままに、のんびり。

お上りさんの妄想(TOKYO2020)

東京オリンピックである。テレビの前でニッポン選手がんばれ〜と念じながら、ひとまず、とりあえず、オリンピックが開催できる程度には今日現在、平和であることに感謝している。

 

前回1964年の時は2歳だから全く記憶にない。今回はもう2度と目にすることはないであろう再びの自国開催。

地方に住んでいるが、オリンピックが行われている東京の街の雰囲気だけでもなんとか味わいたい!そう思ってチケットを申し込んだところ、幸運にも7/26夜の水泳予選と7/27午前中のバレーボール予選が当選した。場所も新しい東京アクアティクスセンターと有明アリーナ。NHKの「東京リボーン」で建設の様子を観ていたので、飛び上がるほど嬉しかった。

ちょうど2019年の頃は東京の青山に出張することが時々あったので時間が空いた時は、ちょっと歩いて建設中の新国立競技場を何度も見に行って、胸は高鳴るばかりだった・・・。往復の飛行機と品川駅近くのホテルを予約し、会社では早々と休暇宣言をしてお上りさんの準備万端、楽しみにしていた。

 

だのに。だのに。こんな世界になるなんて誰が思っただろう。

 

先日、7/26、7/27は「ああ、ホントだったら今頃は・・」と思わずため息がもれた。夫とふたり飛行機からオリンピックに沸く東京の街に降り立ち「いよいよ、来ちゃったね!」とうるっと半泣き。人波に揉まれながら、真新しい施設に入場した途端に「うわあああ」と声にならない声と共にアゴはだらりと垂れ口はあんぐり、目も見開いたまま、匂いや熱や騒音に包まれて、感動で涙腺も開きっぱなし。いろいろな母国語の渦、プールの水音、ボールが跳ねる音、何よりオリンピアンたちの息づかいがライブの圧となって伝わってくる・・・。

何が「ホントだったら」なのかわからないが、妄想だけは勝手に膨らんで胸が苦しい。

 

私が夢見たTOKYO2020は1年の延期を経て賛否両論の中スタートし、止まらない感染拡大や、行きどころのないトゲトゲとした非難にまみれながらも、連日の熱戦や選手たちのひたむきな姿が感動を呼んでいる。

TOKYO2020が終わったら、日本はどこへ向かうのだろう。積み残された問題に向き合っていかなければならないことはわかっているが、勝ち負けなく健闘を称えあった感動や敬意や寛容が世界の人の心を結んでほしい。未来に続く美しい歴史の1ページになってほしい。

 

「なまでオリンピック観たかったね」と、しょんぼりと夫に言ったら、「どこか海外のオリンピックを観に行けばいいさ」と珍しく前向きななぐさめの言葉が返ってきた。

世界でコロナ禍が落ち着くのはいったい何年先のことだろう。二人ともリタイヤしている頃だろうか。だったら時間はたっぷりとあるはずだ。まずは健康第一。そして問題は渡航資金だな、いや、チケットだよね・・・と、すでに小さな妄想が始まった。

だから、お願い。世界が平和で穏やかでありますように。

 

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