かぜ・そら・とりのブログ

気ままに、のんびり。

梅雨明けの日に

新幹線に乗るため、最寄りのバス停から乗って1時間、終点のバスセンターで降りた。

バスを待つ人々が行き先ごとに床に引かれた線に沿って並んでいた。朝の通勤・通学時間帯で、以前は人でごった返していたと思うのだが、驚くほど、美しくて、そして静かな列が、水が流れるようにいくつもできていた。誘導員さんもいないのに、これがwithコロナ時代の毎朝の風景なのかしらと目を丸くした。

 

出張先への往復に利用した新幹線の窓の外は、ちょうど梅雨が明けようとする夏の空だった。西から北の方はまだ梅雨がのこるどんより雲、東から南は青い空をバックに大小の真っ白な積乱雲があちらこちらに湧き起こる夏の空。山の緑色の稜線から腰のあたりまでを見せた何体ものビバンダムベイマックスが行進しているようだ。(あ、そうか。まさに入道、即ち「坊主頭の化け物」みたいな雲ってことか。)

もっと高くまでもくもくと巨大な柱のように伸び上がった積乱雲は足元にシュークリームが浮かんでいるような雲をいくつか従え、遥か上のほうは、固体が気体になるように発散していた。水を張って田植えが終わった田んぼの中にこうした空が映り込んでいた。

 

新幹線を降りて自宅方面に向かうバスに乗るため、ふたたびバスセンターを訪れた。驚いたことに夕方の通勤・通学時間帯も、美しく、穏やかな列が構成されていた。なんと、お品のよい皆さま方だろう。

 

水の流れのように潔いまでの整列に「清冽」という漢字を思い出した。

ダジャレも多少お品よく。

 

 

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