かぜ・そら・とりのブログ

気ままに、のんびり。

家庭内隔離訓練

今週の月曜日、先週金曜日にずっと一緒だった若手くんが朝から40度の熱を出したと連絡を受けた。その日の私の出張は駅の改札口の前で中止にして家に戻った。

PCR検査の結果は翌日か翌々日にわかるという。

 

1日中マスクをしていたし、おしゃべりしながら食事をしたわけでもないが私も感染している可能性がないとは言えず、検査の結果がはっきりしないうちは家庭内隔離体制をとる事にした。

 

いつもの在宅勤務は“食卓オフィス”でノートパソコンとモニターを使ってやっているが、ノートパソコンのみ持って自分の勉強部屋(と呼んでいる部屋)にこもった。会社にいる夫に連絡して、帰ってきたら私が触れたドアノブや食器棚、冷蔵庫の扉などをアルコールで拭くこと、食事は私が作るわけにはいかないので、コンビニ弁当を買ってきてほしいこと、夜も勉強部屋で寝ることなどを伝えた。

1、2日だからソファーで毛布でもかぶって寝たらいいやと思っていたが、夫がお客さま用の布団を引っ張り出しシーツやカバーをつけて隔離部屋のドア前まで運んでくれた。

 

結局、火曜日の夕方になって「陰性だった」と連絡がありほっとした。が、40度の発熱で陰性というのが俄かに信じられず、念のためもう一泊、水曜日の夕方まで隔離体制を維持した。万一、訂正があってもいいように(用心深い夫婦である)。

 

というわけで、図らずも、片方が感染して自宅療養するシーンをシミュレーションすることができたのだが、ケアする側の負担がとても大きいこと、目に見えないウイルスにどこまで神経質になればいいのかわからない同士でイラつくことなどの気づきがあった。

 

また、金曜日に訪問したお客さま、特に応接室でご対応してくださったお客様には申し訳なくて。発熱した若手くんも、私を含む誰かにうつしてしまったのではないかと心配でたまらなかったようだ。コロナウイルスの感染を世の中おしなべて「ただの風邪」と認識しない限り、社会人としては感染した時の精神的負担が半端ないと身に染みてわかった。

 

さて。今回の私は全く体調に問題なく、ただ用心して部屋にこもっていただけ。

床に敷いた布団の、久しぶりの綿の掛け布団の重さがなんとも心地よく懐かしかった。幼い頃の熱が出て学校を休んだ日を思う。ゴムの水枕、すりおろしたリンゴ、たまご粥に梅干し・・・。

と、私が郷愁にひたっている間にも、隔離部屋の外では会社から帰った夫くんがひとり家事や消毒でばたついていた。大事に至らなくてよかったが、巻き込んでしまい誠に申し訳ないことであった。