かぜ・そら・とりのブログ

気ままに、のんびり。

夫くん、定年おめでとう。

夫が新卒の入社以来36年超の長きにわたって勤めてきた会社を、9月末に定年(扱い)退職した。人生で一度きりの1日だから晴れやかな思いでいてほしくて、私なりにばたばたした。

 

朝、最終日ということもあって、本籍の会社(出向元)へ挨拶がてら出社する夫(いつも通りのカジュアルなB.D.シャツ・チノパン姿)と、軽く二人で自撮りの記念撮影。栗入りお赤飯のお弁当には、ハート型の型でくり抜いたニンジンをトッピングし、慶祝ムードを演出。

私の在宅勤務を15時に切り上げ、お花や食材を買い出しに出かけて、戻ってからケーキを製作。

夫は床屋さん経由で頭をサッパリさせて19時過ぎ、大きな花束を抱えるでもなく、帰ってきた。

祝賀会(夕食)のメニューは、お赤飯(また炊いた。実は私の好物)、鯛の切り身のお吸い物、盛り盛りお刺身3種、粉糖でお化粧してシャインマスカット数粒を添えたチョコレートケーキ。モエ・エ・シャンドンのチビボトルを開けて「おつかれさま〜」の発声とともに乾杯。

(前夜、緊張のためか眠り浅かったこともあってツカレタ〜)

 

定年退職のこの日、夫の胸にはどんな思いが去来したのであろうか・・・と思ったら「あっけなかった」そうだ。職場で臨時夕礼が開かれ部長さんあたりから「え〜、○○さんは、本日めでたく定年をお迎えになりぃ・・・」と紹介されたあと、スーツを着た退職者が挨拶、そして花束贈呈、職場の皆さんからの温かい拍手に送られて会社を後にする、なーんてことは一切無くて、何人かとおしゃべり(ご挨拶?)して、夕方には「こんな感じ?」といぶかりながら普通に会社の門を出てきたらしい。

コロナ禍の緊急事態宣言中に出向中の身で迎えた定年退職日。ここまでにそれらしい飲み会もなかったし、出向元の部署は夫の出向後に消滅し、同期も既に退職してしまっていたり残っていても在宅勤務だったりで、あっけなさも仕方ない。

 

私にとっては、10代の頃から知っているひょろひょろくんが、会社員としていつも真摯で誠実に向き合ってそれなりに成長してきた姿をみてきた。「成長」が単に「歳をとっただけ」かもしれないけど、健康で穏やかにやってきた夫を誇りに思っている。だから、この一区切りをささやかながらもお祝いしたかった。

 

夫は翌日、再就職先(前日までの出向先)にいつも通り出勤していった。夫の仕事の内容はこの日を境に特に変わることはないと思われる。単なる手続き上の通過点と言えるが、昨日までとは違うものが見えてくるかもしれない。目には見えないけど、こちらとあちらでは何かが違う、国境を超えるときみたいに。夫の2nd stageにますますの幸あれ~と願う。

 

そういえば、コロナ禍に起因するあっけなさがもうひとつあった。通常、定年退職者たちは会社が主催する式典みたいなものに出席して、その中で退職金の目録?がそれっぽく”授与”されていたらしい。ちょっと前の休日、ピンポーンと郵便書留が夫宛てに届いた。封を開けたら予期せぬソレが入っていた。

即ち、夫はさっきの郵便屋さんから退職金をもらった、みたいなことになって苦笑していた。

 

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