「まさよし」くんがコワイわけではない。Justiceの方だ。
会社の研修で「あなたのミッションステートメントは?」「あなたはどんな人だと思われたいか?」などと問われたとき、いくつかの答えの中に、たぶん、必ず「正義」「正義感」をあげていた。「正義」は私のなかで大切に育んできた疑うこともないアイデンティティのひとつなのだと思う。
この1年、「禁止」ではなく「自粛」、「強制」ではなく「守ってね」という社会にあって、会食は感染拡大のリスク大と聞けばお誘いも断り、人流を抑えねばと言われればしっかりStayHomeし、私は私なりに善き市民として過ごしてきた。
が。いわゆる自粛警察の正義に共感を覚えた時、はたと我に返った。
「正義」は、自分と異なる考えの人の声を聞く耳を私から奪っていないか。
「正義」はとても難しい。
いろいろな人がそれぞれの考えを持つ中でいったい何を以って正しいといえるのか。
これはもう哲学。
テロも戦争も全体主義も正義から生まれる。
正義の味方に殺された敵にも家族がある。
(私の老婆心は若者に迷惑がられてやしないかい。)
私の「正義」にトリセツはない。せめて、たくさん、たくさん本を読もう。