かぜ・そら・とりのブログ

気ままに、のんびり。

1年遅れでシン・ウルトラマンのこと

AmazonのPrime Videoで目について、観てしまった。
なんだか心に刺さって、あの場面だけ、何度も何度も何度も繰り返し観ている。


銀色の巨人が突然空から降り立ち、カイジュウにスペシウム光線を浴びせる場面。
細い脚、薄い筋肉を纏ってはいるも痩せた身体。感情のない大きな光る目、つるんとした鼻梁、細い顎、小さな頭部。

 

彼は体の前で、肘を曲げた右腕をゆっくりと立てる。続いて、後方に伸ばした左腕を、大きく前方へ運び -この時、薄い下腹部は折れ曲がる- 手首同士を十字に合わせ、右手のひら側面から青白い光線を放つ。
孤高な巨人の銀色の肢体。緩やかな動きが美しい。胸のあたりに苦しさを覚えつつ見とれる。そして、またこの場面を観る。


夫くんに向けて(狙う対象物としてちょうど良かった)、スペシウム光線発射に至る所作をゆっくりとやってみた。
夫くんは何かを察知したのか、ぱっと私の方に向き直り、私がスペシウム光線を発射する姿勢を完成させる前に、人差し指と中指を立てた両手のひらを外向きにして、さっと自分の額にあてた。

「ビー!」


お馴染みのウルトラセブンエメリウム光線・・・。やられてしまった。