かぜ・そら・とりのブログ

気ままに、のんびり。

そんな時節柄

にわかにLINEグループやFacebookで「還暦おめでとう〜」のお祝いメッセージが飛び交い始めた。
高校、大学の同級生たち、その多くが今年4月以降に60歳を迎えるのだから、さもありなん。

 

大学時代の部活メンバーとのLINEも4/2生まれのFくんへのお祝いに続くは「定年退職いつ?」「いつまで働く?」「オレ、子供が高校生だから、65まで」などのやりとり。


先日、久しぶりに高校の同級生3人と女子会ランチした時も「還暦ハワイ、行けそうにないね」「代わりに神社でお祓いでもする?」だの「年金定期便見た?馬車馬のように働いてきたけど年金って少ないよね」「更に減るかもね」だの、この年齢ならではの話題であった。以前だったら「美の追求(主にダイエット)とグルメ」にかかわる話題が多かったのに。

 

彼女たちは(暗に「自分も」)ちっとも老けてない(と、思う)。みんな、年齢の割には若い(と、思う)。

”高校の時からちっとも変わっていない”は激しく言い過ぎ(明らかに誤謬)であるが、それぞれの生活が落ち着いた40代半ばからちょくちょく会っているから目が慣れてしまっているのかもしれない。それぞれ老眼鏡や白髪染めのお世話にはなっているものの、極端に痩せたり太ったりの変化もないし、服や髪型などの雰囲気もそのままだ。職場では若者たちに混じって、時には年齢の差も忘れてエネルギッシュに働いている事だろう。

 

ところが・・・。
その後のある日、今も郷里にいる高校の同級生の女子3人男子2人で還暦祝いしたよ〜というFacebookの投稿があった。非常にめでたい。が、長寿お祝い着、すなわち真っ赤な帽子とちゃんちゃんこを身に纏い、白扇子を持ったその姿は、何というか、ショッキングなものだった。

 

彼ら・彼女らはどう見ても「おじいちゃん」と「おばあちゃん」だった(実際、お孫さんからの呼称はそういったものであろうが)。ああ!これが60歳の姿なのだ、老人なのだ!私も同じなのだ!
老人、は言い過ぎ(老人、前期高齢者は65歳〜)かもしれないが、ちゃんちゃんこの赤が「自らを客観視せよ!」とグサリと目に刺さってきた。

 

とは言え・・・。
女子会での肉やパスタやデザートを元気に頬張る、その旺盛な食欲や止まらないおしゃべり、黄色い笑い声を思い出して「あ、やっぱりまだまだ若いワ」とかぶりを振って、自分に言い聞かせたのであった。

 

そもそも「まだまだ」などと「若い」を修飾する時点で、かなり若くないのだが、気にしないでおこう。