かぜ・そら・とりのブログ

気ままに、のんびり。

我が家のお弁当

1980年代後半に結婚してから3年ほど、共に会社員である自分と夫のお弁当を作っていた。その後、私の仕事が外に出ることの多い営業に変わり、接待や出張などで忙しくなってお弁当作りは断念。私は外食、夫は会社の食堂で昼食を取るようになった。

それからまた数年経ち、私が内勤の部門に変わったため、またお弁当を作り始めた。久しぶりのお弁当に夫は「今世紀になって初めてのお弁当」と喜んだ。2008年のことである。

あれから13年。今日もまたいつものように朝5時半頃からお弁当をつくった。何かと飽きっぽい私が、特に苦もなく続いているところをみると、お弁当作りが「好き」なのだ。

 

外食や買ってきたお弁当はとても味が濃いと思う。栄養のバランスが悪い。量が多すぎたり、少な過ぎたり。自分で作ったお肉団子やカレー味・中華味の肉みそ的なものは冷凍しておいて使うが、添加物が気になって市販の冷凍食品は使わない。お肉は国産(鶏肉、豚肉がほとんど)、野菜はスーパーの地物コーナー。玄米ごはんに、ゆで野菜や煮物、ソテーなどの野菜系おかずとお肉かお魚で一品。

基本コンセプトは「繊維質至上主義」といったところ。 健康志向なのだ。

 

「学校に行く準備は前の晩からやっておきなさいって言ったでしょ」といつも叱られていた子供がそのまま大人になったため、メニューを前日から考えることもせず、朝、冷蔵庫の野菜室をみて、おもむろに作り始める。設計図はないのに、お弁当の神様から啓示をうけたような手際の良さ。限られた時間での綱渡りに妙な満足感を味わう。

長年同じようなものばかり作っているから、手際が良いのは当たり前、と思われるかもしれないが、時としてこれまでになかったものを作ってしまうことがある。いい感じだと、夫から「おいしい新メニュー」と称される。

 

ちなみに、我が家のお弁当は、ママが作る子供への愛情がこもった可愛らしいそれとはまるで異なる。ごはんとおかず、おかずとおかずを仕切るものもなく、おかずがどかどかどかっと詰められた、ダイバーシティ弁当だ。

お弁当箱の中で、みそ味、カレー味、カツオ味・・と、いろいろな味がインクルージョンし、偶然が織りなすその日限りのマリアージュが楽しめるつくりとなっている。

 

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